私の記憶が間違っていなければ、この本を最初に読んだのは中学生の時だったと思う。
その時は確か古書店で野崎孝訳のものを購入したはずで、それはまだ私の部屋にあるのだけど、その後柴田元幸訳のものが出版されているとわかったので、もしかして新しく翻訳されたものの方が読みやすいかなと思って買ってみたのですが……

全然そんなことなかった!

いや、もしかしたら私が野崎訳に慣れすぎなのかも知れないけど、翻訳が新しくなってタイトルが変わっているものがあるせいか、目次を見てもしっくり来なかった。まあ全部読んだけど。

そして、次に驚いたのが30年ぐらい前にこの本を読んだはずなのに、全く内容を覚えていなかった!

9つの短編の中では「エズミに捧ぐ――愛と汚辱のうちに」「愛らしき口もと目は緑」が素晴らしくてとても気に入ってるのだけど、特に「愛らしき口もと目は緑」を読んでいる時「もしかしてこの隣に寝てる女って……もしかして、もしかするの!? ねえ! どっちなの!!!」みたいな気分になりまして。
1度読んだことあるのにどうして覚えてないんだ…私はそんなに忘れっぽくないはずだぞ……
その他、「テディ」って最後どうなったのよとかディンギーって何だよとか色々思う事はあるんですが、けっこう難解な箇所も多くてサーッと読み終わった感じなので、今年のうちにもう1回読み直そうかな。