2019年 一番おもしろかった本

book near eyeglasses and cappuccino

これです。

呼び出された男 スウェーデン・ミステリ傑作集 (ハヤカワ・ミステリ)

発売されたのが2017年だから新しい本ではないかもしれないけど、ずっと気になっていて、Kindleを買ったので場所も取らないぞと思って思い切って買ってみました。
本当はフジロックに行ったときに待ち時間の暇つぶしになれば…と思っていたのですが、もう一冊持っていったエッセイを読み終わらなくて、この本は秋になってから読み始めました。

それで、短編集なんだけどものすごいボリュームで実はまだ6割ぐらいしか読み終わってない。それでもすごく面白いので、もう2019年のベスト本はこれで良いです。

たぶんこの本の目玉は、タイトルにもなっているスティーグ・ラーソン(『ミレニアム』の作者)の「呼び出された男」なんだけど、それ以外の作品のほうが面白いです。
スティーグ・ラーソンの作品もちょっとしたSFっぽくて、17歳でこれ書いたのか! という驚きはあるけど、ここに収録されたそれ以外の作者のいろんな短編小説からも、少しずつ北欧の生活や風習、文化を垣間見ることができてかなり読み応えがあります。

本そのものはけっこうなページ数だけど、作品1つ1つは短いものがメインなので(一番長いのは前書きで、これは最後にしてほしかった。本編にたどり着く前に挫折しそうだった)、移動中とか寝る前に1つ1つ消化するのが最近の楽しみです。読み終わるまで頑張るぞ。